カラフルな外観の住宅

住宅の屋根色の知識と選ぶポイント


 最近は洋風建築が主流に建てられ始めた20数年前とは変わり、プロバンス風、和風モダン、シンプルモダン、ログ調など本格的な海外建築に近ずけつつ、日本という風土に合わせた建築が確立され始めています。そうなってくると難しいのは雰囲気の割り振り(雰囲気づくり)だと思います。そしてその雰囲気に大きく関わってくるのが外壁材と屋根材の素材とカラーです。それらを格好良く組み合わせる事で建屋の良さを二倍にも、三倍にも見せる効果があると思います。今回はその中でも最も目立つ箇所になります屋根のカラーに関して書かせていただきます。

 ところでみなさんは屋根の形状って見ますか?実を言うと屋根っていろんな形があるんですよ!普通の三角屋根を切妻屋根。紙面構造の屋根は寄棟屋根といいソーラーパネルが乗せにくいからか最近はあまり新築ではみませんね。しかし風の影響を受けにくいので構造として長持ちする屋根です。片方の屋根が一方に流れる屋根は片流れ屋根。値段も安いのですが、雨の流れる向きが一方行のため雨樋が詰まったりする可能性は高いです。切妻屋根に段差を設けた屋根を招き屋根といいます。最近はこの形を良く建売住宅などで見かけますね。このように、屋根の形だけを見ても様々な種類があるのが分かりますね。もちろんこれら屋根の形も家のデザインと合わせたり、太陽の当たる面積、時間を考慮して決めていきます。新築のデザインをする時にはこれらが決まると次に屋根の材質やカラーの話を決めていきます。

 さて、本題の色の話にしましょう。ちなみにみなさんは住宅に使用される屋根のカラーって何色を連想しますか?昔から多いのは黒やダークグレーや茶色などの無彩色と呼ばれる色相が多いですよね。これらは屋根をあえて暗めの色相にすることにより全体が引き締まる効果を使ってデザインされているからです。後は日本はもともと和風建築や洋風建築など様々な住宅様式の家が建てられているためアマレイ強めのカラーを使用しても浮いてしまうという事が言えるためです。ドイツのように国を挙げて住宅の色の統一性を掲げて街づくりをしていけばこのような事にもならなかったのでしょうが、今となってはもう遅いですよね。

 ちなみに皆さんは車を所有していますか?最近の車ってやたらと海外カラーになっていると思いませんか?街を歩いていると昔は白や黒が多くて赤や青が浮いてしまうものだったのですが...。私は家に対してもこれが言えると思います。住宅の屋根も特に規定があって無彩色カラーが多いわけではありません。それぞれ個性があってもいいものなんですよ。だから、家のデザインやサッシのカラーリング、破風板、外壁などとの相性さえ考えれば明るいカラーを使ってもいいんです。

ビビットな緑には爽やかな白色の屋根をチョイス

例を挙げてみましょうか!
暗い色相ではなくて明るいブラウンを使いたいという方はサッシの色をアルミなどにしないで同じような明るい茶色にしたりすると可愛らしさが出ます。その場合の外壁の色相は白から薄めのアイボリー辺りにすると良いでしょう。

 またグリーン系の屋根にしたいなんて方がいれば、自然界にある木を参考に考えていただくといいかと思います。外壁にブラウンを使って屋根にグリーン系のカラーであれば何もおかしな感じはしないと思います。その際の窓ぶちはやっぱりグリーン系があればそれがいいですよね。無い場合は白い樹脂サッシなんかを使用しても可愛くまとまると思います。

 また、近年増えているシンプルモダンタイプの住居だとやはり暗めのカラーで作るのが一番格好いいと思います。

 さてここからは色のテクニック的な話をさせていただきます。
先にも述べたように、屋根の色を外壁材よりも暗めにする事は家を引き締める効果があるからだといいましたよね?つまり屋根材の色を外壁より薄くしてしまうと軽い感じが出てしまうんですよ。こうなるとせっかくの住宅が台無しです。

 じゃあどう調整するのかというと、色調自体はある程度外壁やサッシと調和させなくてはなりません。しかしそれらのカラーに対しての明度や彩度を変えればいいのです。つまり色の明るさや色の質なんかですね。同じ茶色や黒でも何十種類のその色があるはずです。その中でこれと思うものを選んでいくしかありません。

 ここで注意しなくてはならないのは屋根の面積が及ぼす色の見え方です。色は面積一つでかなり見え方が変わってしまうんです。明るい色は面積が大きくなると色鮮やかに見え、暗い色は面積が大きくなるほどに暗く見えたりもします。そのため打ち合わせで提示される色見本だけでは判断しにくいんですよね。目安としては明るい色はこれがいいと思う色から2トーンくらい暗くするのがいいです。暗めのカラーは逆に2トーンくらい明るくするといいですね。ちなみにトーンとは先ほどから言っています明度のことになります。

 また、屋根選びには経年劣化も考慮しなければなりません。鮮やかな色は格好良く見えるかもしれませんが劣化にかかる時間も早く手入れがかかります。暗めの色は周辺環境によっては土ぼこりが目立つ色もあります。これらを含めて屋根のカラーを考える事が住まいを引き立てるカラーの選び方と言えるでしょう。


住まいを引き立てるカラーとは
1 サッシや外壁との調和
2 屋根の形やデザイン、周辺環境との調和
3 経年劣化、汚れなどを考慮しての選択などです。

屋根の色を間違えてしまうと家全体の雰囲気が変わってしまいます。ここで書きました情報が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。